令和6年度 群馬県小規模法人のネットワーク化による協働推進事業 福祉避難所設置・運営研修会
2025年2月28日 8:30 am
令和7年2月21日(金)に榛東村社会福祉協議会が代表を務める榛東村社会福祉施設連絡会主催による福祉避難所設置・運営研修会(避難訓練)が、榛東村役場「201会議室」、特別養護老人ホーム「しんとう苑」を会場に行われました。
高齢者施設職員、民生児童委員、オブザーバー、榛東村職員総勢50名以上が参加されました。
1)講義
榛東村役場「201会議室」において講師に佛教大学 専門職キャリアサポートセンター講師 後藤 至功氏を迎え「福祉避難所に関する理解」と題した講義を受けました。
2021年5月に改定された福祉避難所ガイドラインの内容説明や福祉避難所の役割、運営方法、運営するにあたっての心構え、さらに支援活動での経験談や県外で行われた福祉避難所訓練の様子などを映像などを通して丁寧にわかりやすく参加者に伝えていただきました。
2)避難訓練
村内の特別養護老人ホーム「しんとう苑」に場所を移動し、大型台風接近による水害発生を想定した避難訓練を行いました。
今回の避難訓練に際し、避難行動要支援者登録をしているご本人とそのご家族にご協力いただきました。
警戒レベル3発令後、避難行動要支援者を自宅から避難し、避難を予定するしんとう苑への受け入れまでを想定した訓練を行いました。
受け入れ先のしんとう苑では、講師の後藤先生から避難先での対応やベッドやパーテーションの配置場所などのアドバイスをいただきました。
訓練を通して想定外の様々な問題に直面し、問題解決のためどのようにすればいいかを個々の組織の枠組みを越えてみんなで一緒に考えるいい訓練になりました。
3)避難訓練の振り返り
避難訓練終了後、榛東村役場「201会議室」に戻り、避難訓練の振り返りを行いました。
6グループに分かれ、グループワークのあと後藤先生より講評いただきました。
グループワークではワールドカフェをおこない、①同じ組織や属性の人とテーブルを囲み率直な感想や自分たちの強みを話し合い②いろいろなテーブルに散らばり、①の内容の共有③元のテーブルに戻って②の共有と、これから自組織で取り組みたいことを話し合い、とワークがすすみました。

最後に・・・福祉避難所のまとめ
■ 福祉避難所は「病院」ではなく「生活の場」であることを認識する
■ 不安や孤独感でいっぱいの避難者がやってくること、その不安や孤独感をまずはいかに軽減していくか考える
■ あわせて福祉避難所は「介護予防・自立支援」の視点で運営する
■ 「日常的の保持」、「個人の尊厳」を意識し、閉鎖後に自宅へもしくは在宅の場へ戻れることを目標に支援を展開する
講師:後藤 至功氏 資料より引用
2023年11月に災害時の福祉避難所設置に関する協定が結ばれ、災害発生時に村の要請を受けて福祉避難所を開設することになっています。
今後、いつ何時起こりうる災害に対し、榛東村がONE TEAMとなり、村民の生命・財産を守って行きたいと今回の避難訓練で改めて感じました。